入社して一ヶ月で辞める人

前の会社に2人いた

と言っても、辞めたのは2人とも5月でした。

Aさんは新卒で、司法書士になりたいと志望して、司法書士業務のグループに配属となりました。
しかし、まず彼は挨拶の1つもできない。朝礼でも最前列にいるのに、前に立ってる人にも、隣いる人にも全く声が聞こえない。
ぼーっとしているのか、他の人とも喋ろうとせず、態度からしてやる気が感じられない。
与えられた仕事はするけど、それ以外の事は全くしない。掃除の時間になると陰で煙草ふかしてる。そして定時になると誰にも挨拶する事なくさっさと帰ってしまう。

新入社員向けの社長面談で彼は「このままでは、あなたは試用期間で終わってしまいますよ」と言われてしまう有り様。

新入社員歓迎会で、Aさんは司法書士資格者の隣に座りましたが、やはり自分からは喋ろうとしません。司法書士資格者は「君は何故司法書士になりたいのか」「司法書士になって何がしたいのか」「なるとしたら、どんな司法書士になりたいのか」とAさんに質問しました。Aさんはどれにも全く答えられませんでした。その司法書士資格者は「どんな司法書士になりたいか、漠然としててイメージ湧かないかもしれないけど、一つ言える事は、本気で司法書士になりたいと思ってるのなら、今年1回の試験で何が何でも絶対に受かってやる、そのぐらいの気持ちで勉強しないと駄目だよ」とだけ言い、後は何も言いませんでした。

ゴールデンウィークが明けたある日、Aさんは仕事の進め方に関して所属長から注意を受けました。もちろんその所属長は軽く言っただけで、厳しい事は何一つ言ってません。
翌日、Aさんは会社に来ませんでした。誰も彼が休む旨の連絡は受けていません。そう、彼は無断欠勤したのです。それで社長夫妻(社長夫人が専務取締役)が彼の住んでいるアパートに言って話をしてきた結果、その日をもって退職する事となりました。翌日、Aさんは茨城の実家に引き上げたそうです。今何をしてるのかは全くわかりません。



翌年4月に入ったBさん。Bさんは中途採用ですが司法書士の試験には合格しており、自分で司法書士をやっていく為の修行としての入社です。私が土地家屋調査士の修行の為に入ったのと全く同じパターンです。
Bさんは積極的であり、次々と仕事を覚えた…と思ったらゴールデンウィークが明けると突然の退職願。もちろん本当の理由を告げて辞めたのではないですが、私が辞めた時と同様に社長夫妻から火病起こされ、さんざん罵倒されたようです。

Bさんが辞めた本当の理由は入社してから知り合いの司法書士に会社の悪評を聞いたからでした。

社長自身が地元の司法書士会で爪弾き状態である事や法務局からも嫌われている事、地元でやっていくなら、あの会社にいたという事でどういう目で見られるか、考えた方がいいぞと。Bさんの知り合いの司法書士が言った事は事実なので、Bさんがそこで辞めたのは私から見たら正解と思います。Bさんはその後、その知り合いの司法書士の手伝いをしながら独立開業を果たしました。


BさんはともかくAさんはどうなんでしょう?
新卒でいきなり即戦力になるような人はいませんし、思ってた通りになる事の方が珍しいでしょう。そして5月病という言葉があります。確かに5月というのは新入社員にとって一番精神的にきついかもしれません。
ただ、これが乗り越えられないなら何やっても駄目でしょうし、何処の会社に行っても同じ事の繰り返しでしょう。
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